あふれるほどの愛を


「落ち着いてきたな、優心ちゃん」

「そーだな。サンキューな優斗」

「いーえ。じゃ、リビング行くか?」

愛川もさっきよりはよくなったし優斗の言葉に頷いた。

「じゃ、行くか。ってか春樹心配し過ぎだから」

俺が何度も何度も愛川の方に振り向くもんだから優斗は若干呆れぎみ。

「だってよ」

「だってよじゃねーし。だったらドア開けとくか!」

「そーだな。それがいい!」

大きな声で言った俺に優斗が「起きるぞ」と怒られた。

「ごめんごめん。なんか飲む?」

「じゃあ、コーラー」

俺は二つのコップにコーラーを注ぎ、優斗の座っているソファーに持って行った。

「どーぞ。なに見てんの?」

「ドラマ」

「それはわかるけど。眠くねーの?」

「お前のせいで眠気なんて吹っ飛んだよ」

「そーか。悪かったな。でも優斗が来てくれて助かった、さすがだな」

「だろ?でも優心ちゃんになにもなくて安心したよ」

「だな。明日さ、出掛けない?」

「なんでだよ?優心ちゃん置いてか?」

「愛川もだよ。三人で。海に行くだろ?だからそれに必要なの買いに」

「それいいな。でも、春樹のおごりでな」

「なんでだよ?ここは自分のは自分でだろ」

「冷てーな。春樹は。俺ら親友じゃん?」

「親友だからって、おごらないもんはおごらない」

「わかってるよ。優心ちゃんに楽しんでもらえたら嬉しいな」

「だな?どこ行くか優斗が決めといて」

優斗は始めはヤダと言っていたけど、スマホを取り出してお店を検索していた。

行く気満々じゃん。

そんな優斗に笑ってしまった。