あふれるほどの愛を


あたしはバックにしまってたスマホを出すと、ベットの横にある小さな棚の上に置いた。

スマホのカレンダーを見たら今日は金曜日だった。さっき坂井も言ってたもんね、明日は土曜日だって。

今週は久しぶりに一週間短く感じたかも。

いつもは一週間はたった7日なのに、1か月みたいに長くて、、、

学校に居ても家に帰っても心は全然と言うほど休まなくて。

この1週間の間に何回坂井と会ったんだろう…?

というか、毎日顔を合わせていた。

最近のあたし、なんか弱ってる?

今までどんなに辛くても誰かに頼ったことなんかなかったのに。

どうして?

なんであたしは坂井に助けを求めているの?

せっかく、強い自分を作ったのに。

これじゃあ、あの頃の自分に戻っちゃうよ…

そんなの困る。

ーーーーチャリン♪

棚においてあったスマホが鳴った。

「えっ、誰?」

まさか、母親だったり。

そう思ったら、急に呼吸が苦しくなって…

どうしよ…苦しい。

坂井助けて!…

ーーーガチャ

「愛川、どうした⁉」

そんな声と同時にドアが開いた。

なんで、坂井が…

そう心の中で思っても、苦しくて声が出ない。

「はっ、はっ、くる、し…よ」

楽になるどころかどんどん苦しくなるばかり。

このままだったらあたし死んじゃうのかなって思うくらいの苦しさだ。

「愛川!鼻で息して!」

坂井は袋を持ってあたしの口に当てた瞬間、

そこであたしの意識は途切れたーーー