「はぁ…」

部屋に戻ってきたあたしは、大きくため息をこぼした。

さっきからため息しか出てこない。

あたしはベットの端に座った。

ぼーっとしていたら隣の部屋から声がした。

「今行くー」

あぁ、夕飯の時間だ。

時計を見ると8時になっていた。

あたしの家は、家族みんな揃わないとご飯は食べない。

家族みんなと言ってもあたしは抜きだけど。

「あたしも食べよ」

一人つぶやきバックの中からトマトパスタを取り出した。

「冷めちゃってる…」

温め直したいけど、リビングには行きたくない。

しょうがなく、さっきコンビニで買ったジュースとデザートのチョコケーキを出した。

「いただきます」

パスタに手をつけてみるが、

「冷たっ」

予想通りパスタは冷たくなってた。

でも、最後まで完食した。

ケーキはお風呂に入ってからにしようかな。

タオルやパジャマを持ち、ドアに手をかけた時、まだ両親がお風呂に入ってない事に気づいた。

いつもあたしが最後にお風呂に入ってる。別に言われたわけじゃないんだけど、気付いたらそうなってた。

「今日はいっか」

あたしは軽い気持ちでお風呂へと向かった。