乙女ときどき予知者

あたしは先生を睨み付けて教室を出た。


保健室に行くために。


きっともうｲｼﾞﾒもなくなるはず。


もしまだやるようだったら次は容赦しない。


教師共々殴り飛ばしてやる。



「麻理菜っ！」


『心奈……』


「さっき目覚めたばっかりよ。それより斯波ｻﾝ今授業中じゃない。」


「先生ｲｼﾞﾒのことはなかったことにしてください。それから早退します」


―……そしてその日から麻理菜のｲｼﾞﾒはなくなった。