乙女ときどき予知者



「てゆーか人をイジメて何か得るものあった?他人が傷ついて残るのって罪悪感だけじゃね?なぁ答えろよ!!何を得たんだって聞いてんだよ!?」


「……ストレス解消……」


一体どこまでコイツふざけてるんだ?


「自分たちが良ければそれで良いのか?違うだろ!?みんなが幸せにならないと意味ねーだろが!!」


「こらっ!授業するぞ。さっさと座れ」


さっさと座れだぁあ゛?

ドイツもコイツもさっきから何を抜かしてやがる。


―……ドンッ!


あたしは担任に近づき、勢い良く黒板に手をついた。


「勝手に授業始めんな。アンタも麻理菜がイジメられてたのしってたよな?なのになんで注意しなかった?クラス内でイジメあると知られたら恥ずかしいとも思ったのか」


「お、落ち着け……」