乙女ときどき予知者




―……ガサガサガサ。


封筒から出てきたものは―……。


「……ネズミ!?」



麻理菜をみると顔は青ざめ、身体はガタガタ震えていた。


クッソ……アイツらふざけやがって……!!



「麻理菜大丈夫?保健室行く?」



麻理菜は首を縦に振らなかった。


『大丈夫……ここで行ったら逃げたことになる……』


本人は強がってるけど身体はまだ震えてる。


「でも身体が持たなくなっちゃうよ!?」


『まだ……大丈夫』


まだって……。


「分かった。じゃあ限界だとあたしが判断したら文句言わず保健室に行こう。分かった?」


『うん』


教室行くと黒板に悪口が沢山書いてあった。


ついカッとなって持っていた鞄を床に投げつけた。


「麻理菜はそっち消して?あたしはこっちから消すから」


ってことはクラスメイは宛にならないってことか。