乙女ときどき予知者




「なんてひどいこと……」


話が終わるとうちのお母さんは泣いてた。


うちの家族と麻理菜の家族はお母さん同士が昔からの親友。


お父さん同士は幼なじみ。


だからあたしたちが生まれる前から仲が良くて予知の話も知っている。



ある意味すごいと思う。


「麻理菜チャン今から家に行く?それとも今日は心奈と寝るか?」


『家には……帰れない……』


「確かに今家に帰ったら里麻チャン(麻理菜ママ)ショックで寝込んじゃうかもしれないわ」


「麻理菜……今日は一緒に寝よ?家には昼間帰ればいいじゃん」


「じゃ今日はここまで。麻理菜チャン安心して寝てくれ」


『迷惑かけてごめんなさい……』


「迷惑なんかじゃないわ。麻理チャンもうちの家族だもの。だから気にすることないからね」