乙女ときどき予知者



みんなが起きてることには対して疑問は抱かなかった。


トイレかなんかだと思ってたから。


それよりも目についたのは友達が持っていたものだった。


「あれ〜起きちゃった?ごめんね〜」


『あの……何それ……』

「見てわかんない〜?"ハサミ"だよ」


そう……持っていたのはハサミだった。


『それで……何するの?』


「未来が分かるんじゃなかった?」


その子はまるで悪魔のような笑みを浮かべた。


他の二人に取り押さえられた。


『いや……やめて……おね……がい……』