『どーした?』
「本当は迎えに来てたんですよね?」
首を傾げて聞いてきた。
『なんでそれを……?』
「初め先輩って心読めなくて嫌だったんです。でも今は……あっ、すいません。あたしってこーゆう人間なんです。いつも顔を伺いながら会話してたんです……」
ふ〜ん
だからあのとき……。
『ここにいるときは気遣わなくていい。むしろ同レベルだから気遣うだけ疲れるだけだし』
特に梓はな……。
「フフ……宙先輩って優しいんですね……泣きそう」
そう言って今にも泣きそうな顔で笑った。
『お疲れサン』
俺は斯波の肩をポンポンと叩いた。
斯波を一人にして3人もとへ行った。