眉間に皺を寄せる彼。
「邪魔じゃねーよ!」
「俺らいるんだから少しはためらえや!!」
反論する先輩カップル。
梓たちがいたのに、キスしようとしてた自分が恥ずかしい!!
「心もなんか言いなよ!?」
「んー?駅内は静かにしなきゃだめですよー?」
「……って、おいっ!!」
『何してんの?』
何やらスマホをいじっている。
「なんか、二人見てたら悠樹に会いたいなって思って連絡中……あっ、今から会えるって♪じゃあお先にー!」
嬉しそうに心奈は駆け出していった。
「自由だな。あいつ」
『そこが良いとこだったりするんだよね』

