真士先輩がちらっと、壁に立て掛けてある時計を見た。 「あっ、行かなきゃ!」 「姉さんによろしくな」 「うん」 『真琴ならどこに行っても友達できるよ。あたしたちみたいにね!』 「本当に麻理菜チャンには助けられたよ。あとこれあげる」 真琴はあたしに封筒を手渡した。 『ありがとう!!』 「じゃあ行くね!」 真琴は改札へ歩き出した。 そして、改札口を通ると振り返り、笑って手を振った。 『元気でね〜!!』 あたしも大きく手を振り返した。