「じゃあ大人しく白状すれば?」



またひとつ、新しい一面を見た。



彼が……



『S!!』



であることを―……。



「あ?なんだって?聞こえなかったなぁー」



今度は両頬に痛みが走った。



『……分かった!!白状するから』



「本当?」



『うん』



やっと痛みから解放された。



『じゃあ、目瞑って?』


「は?なんで?」



『いいからいいから』



良いこと思いついたんだもん♪



あたしはこっそりその場から去った。



ヒミツを言いたくないから。