乙女ときどき予知者




谷野先輩と話して自分がどれだけ浮かれてるか気づかされた。



そうだ。



付き合っていても、彼がモテることは変わらないんだ。



心の準備をしなくては!!


『よしっ!』



「……どうした?」



気づいたらガッツポーズをしていた。



『な、なんでもないっ!!』



あたしは慌てて手を降ろした。



「谷野に何聞かれたの?」



『ヒミツ!』



「ふーん。俺にも言えないことなんだ?」



ん?



何か頬っぺたがズキズキするぞ?



『……いひゃいよぉ』