「そっ♪良かった!」
「これで宙先輩もメロメロだねー」
宙もメロメロに……。
『なってくれるかな?』
「もちろん!メイクもそーだけど、麻理は、もとが良いからね!」
梓は自慢げにあたしにピースした。
「心はこれから悠樹と待ち合わせなんでしょ?」
梓が心奈を見て尋ねた。
すると、心奈は照れながら「うん」と答えた。
高校入ってから心奈はよく笑うようになった。
前から笑うけど、なんてゆーか、いつも楽しそう。
『あたしは宙と……』
「分かってるって!あたしも教室に行かなきゃだし、一緒に行こう?別になっちゃうけど、心一人でへーき?」
「だいじょーぶ。あたしは麻理菜より、しっかりしてるから」
さりげなくけなされた……!
「分かった。じゃーまたね♪」
お互いに大きく手を振り、別れた。
そしてあたしたちは、生徒会室をあとにした。