乙女ときどき予知者




みんなに笑顔を見せた。


「笑顔が一番似合ってるな」



多分今、顔赤い。



それだけは自分でも分かった。



《ただいまより二日目を始めます。》



開始の合図。



「うっし!行くか」



ばっと真士先輩が椅子から立ち上がった。



続いて宙が立ち上がった。



「あっ、麻理と心。ちょっとまったぁー!!」



あたしも続いて立つと、いきなり梓が声を上げた。



心奈は何かに感づいたのか、あたしの顔を無言でじっと見た。



『えっ……なに?』



どうしたらいいか分からず、ただ目をぱちぱちさせるだけだった。



「あっ……あぁー分かったかも……」