それでも……。 『このメンバーと過ごすのはあと少しなんだよ……?』 真面目に仕事したり、息抜きでくだらないことをしたり……たくさん笑い合った……。 「いや、だから……『そーじゃなくて……放課後がなくなるんだよ?』 みんなにはただの放課後でもあたしはすごく楽しかった。 『宙……?』 彼はそっとあたしの手を握った。 「……またみんなで集まって誰かの家で遊べば良いだろ?」 『……っ……うん』 握ってない手で、ゴシゴシ目を擦って涙を拭いた。