乙女ときどき予知者



バラすなよ!


もう面倒くさいし立ちたいけどそれはそれで負けた気分。


「宙先輩?大丈夫ですか?踏んじゃってすいません!」


げっ……麻理菜までいるのかよ。


てか踏んで叫んだのはお前だったのか。


「重すぎて気絶しちゃったのかな!?」


そこまで柔じゃないから。


「先輩男だよ?」


「そりゃそうだけど……」


「まーいいさ。寝たいなら置いておけば」


おいっ!


「ふふふ……」


梓、テメェその不気味な笑い方は……何をたくらんでる……?


『……うぎゃ!……』


背中を踏まれ、つい声が出てしまった。