乙女ときどき予知者




麻理は手を握ったまま心配そうにあたしを見つめた。



『……全然!!あたしの体丈夫だし、麻理が無事で何よりだよ♪』



あたしは笑って答えた。


「……本当?」



すると麻理は首を傾げ、またあたしを見つめた。


『うん、本当!安心して♪』



あたしは自分の手をゆらゆらと動かして見せた。


「良かった!」



『じゃあ、あたしたちクラス展に行かなきゃ。麻理たちも来てね!』



立ち上がろうと足に力を入れた。