梓side★



コンテストは拍手とともに終わりを告げた。



ステージから降りると、一人の女の子が目に入ってきた。



『まりー♪』



麻理に助走をつけて、飛びつこうとした瞬間……!



―……グキッ!



「わっ!」



「……っ!」



―……ドテッ。



勢いに負けた麻理とそのまま倒れた。



あたしはとっさに首に回しかけていた手を麻理の後頭部に手を回した。



『……ごめん、大丈夫?』



あたしは四つん這いになり、麻理を見つめた。



「うん、梓のお陰でへーき♪」