真士先輩がそれに気づくと、吹き出した。 「会長が詰まるから早く回せ、とのことなので急ぎめに参りましょ♪続いては―……」 「また、ろくなこと言いやがって……」 スケッチブックを覗き込むと、"さっさと進行しろ!"と書かれていた。 『誰かに聞こえちゃうよ?』 「聞こえねーよ。こんだけ盛り上がってるんだから……」 そう言われてあたしは会場を見渡した。 どこを見ても、みんな笑い合っていた。