乙女ときどき予知者




「1年A組からもう一人!!彼女を見ると遺伝子は恐ろしいと実感します。生徒会長のいとこの今井真琴(いまい・まこと)!!」


目を丸くする真琴。



心奈のことでいっぱいだったけど、真琴だって負けてない。



美少女という言葉は真琴のためにあるようなもの。



「まことー!!カモーン♪」



梓の指示に従い、ステージへ上がった。



「ちんたらやりやがって……」



小さく呟く宙。



宙はスケッチブックを持ち出し、キュッ、キュッと音をたて、油性ペンで何かを書き出した。



そして、ステージに向けた。



なんて書いたんだろう……?