乙女ときどき予知者




真士先輩がそう言うと会場は笑顔で溢れた。



「それじゃ発表します!!僕たちがふさわしいと、思ったお姫様たちは、1年A組―……」



会場は緊張感に包まれた。



A組……。



うちのクラスだ……!



「斯波心奈(しば・ここな)!!」



「えっ!?」



『やった!!』



「心!前へっ!!」



ステージの上から手招きする梓。



「……腐ってる……」



嫌そうな顔をして、小さく呟いた。



『ほらねっ♪行ってらっしゃい!』



ポンと軽く背中を押した。


「じゃんじゃん行きますよ!?心のご準備を!!」