乙女ときどき予知者




「あーだから耳塞いでたんだー?」



「ごめんね?可愛いお嬢ちゃんにあめチャンあげたかっただけど……あっ、心もあげる♪」



『ありがとう』



梓からあめを受け取った。



『そーいえばさ、耳塞いでてあたしたちの声が聞こえてるなら意味ないじゃん』



普通に首振ってたし。



「もー話しかけないで〜!?」



また塞ぎ込む麻理菜。



「まだ始まってもいねーのに、大丈夫なのか?」


『さぁ……?』



そんなの知らない。



本人に聞いてくれよ。