乙女ときどき予知者




あたしたちの中で唯一宙の女嫌いを知る先生だ。


「寝てれば大丈夫?それとも目温める?」



「だ……『温めよっ!』


宙の言葉を遮った。



こうなったのはあたしのせいだから、少しでも休んでもらいたい。



―……。



『温かい?』



「……ん」



『無理させてごめんね……?』



「気にすんな。もとは俺がわりーんだから」



『ありがとう……』



でも、素が出てるよ?



「なんか……」



―……ガラガラッ。



「やっほ♪生きてます?」



真士が明るく入ってきた。



宙何言おうとしたんだろ……?