乙女ときどき予知者




「梓って行事ごと好きだよな〜」



『そんでお前は何書いてるわけ?』



「んー?気にしなーい」


いや、気にするし。



『じゃあ自分の机で書きなよ?』



「その言い方鳥肌立つんだけど……」



『知らねーよ』



「宙はそれの言い方だな」



「じゃーうちのクラスは喫茶店やるよー?」



は?



喫茶店?



「ふふふっ♪」



「勝手に決まったな」



『決めたのお前だろ?』


「だってなんでもいいんでしょ?」



まぁ……そうだけど。



「何喫茶すんの?」



行事ごと好きなのはお前も一緒じゃねーか。



楽しそうに聞く真士。



「男子は執事、女子はメイドだよ♪」



『梓がメイドになりたいだけだろ?』



頬杖をしながら梓を見上げた。