乙女ときどき予知者




「お前だけな……あの時の感覚が残ったまま。触れようとするとあの時の記憶が蘇て手が止まっちまう……」



彼は悲しそうに自分の手を眺めた。



『あたしには何で触れるの?』



もしかしてあたしが無理させてた―……?



「俺にも分からない……だけど、自然と触れたいって思うんだ……」



『生徒会に入ったときも無理して触ったの?』



「なんつーか……気づいてたら撫でてた気がする……だから無理はしてないから気にすんな?」



宙は心配そうに言った。


『でも梓と真琴に触れるじゃん!?』



「ハテナ多いな」と言ってクスクス笑った。



しょうがないじゃん!!



だってキミのことが気になるんだもん……。