乙女ときどき予知者



「舐めたくねーよ」


『そっちの舐めるじゃねーし』


少し沈黙が流れた。


よし!


言ってやる!!



「「……あのさ!」」


梓とハモった。


『梓言えば?』


「……ん」


梓は俺の隣に座った。


「あたし麻理のことは好き……でも真士のことは大好き……それは今もこれから先もずっと変わらない。数時間しか経ってないのにすぐに会いたくなる。この気持ちは麻理の好きとは違うって気づいたんだ……」


梓も同じこと考えてたんだな……。