乙女ときどき予知者




俺は母さんの手を叩いた。



いや、拒絶した……。



俺は家を飛び出した。



約束の公園に来ていた。


ベンチに座りうずくまった。



訳もわからなくなってただ泣きじゃくっていた。


「宙早いね〜♪」



「隣なんだから別々……ひろ……?」



数分後に梓と真士が来た。



真士はすぐに俺の異変に気づいた。



「……宙?泣いてるの?」



梓も隣に座り、異変に気づいた。



『……っ……うっ……』


俺はただ泣くだけで精一杯だった。



「泣いてちゃ分からないよ……?」