乙女ときどき予知者





『あっ、行きたいとこあった!』



あたしは宙の手をグイグイ引っ張った。



「あれ?買い物は?」



ガヤガヤしたお店たちを離れて公園に誘導した。


『宙!ちょっと』



彼を近くにあったベンチに座らせた。



「麻理菜?」



『そこに座ってて!!知らない人についていっちゃダメだからね!?』



それだけ言い残しその場を去った。



まぁ女嫌いだからついていかないとは思うけど。