真士side★
「違う!もう嫌なんだよ……女の子が……麻理たちが離れたら……怖いんだよ……一人ぼっちは……」
梓はスカートの裾を握り締め、涙をこらえていた。
俺は中学3のことを思い出していた。
梓の言う"あの時"は幼なじみの俺たちしか分からない……。
宙がカッコイイからひがむ女子なんてクラスのほとんどだった。
もともと梓は中心にいるタイプ。
言わばリーダー的存在だった。
今思えば、女子を好むようになったのはそれからだった……。
宙のことが好きで逆に梓のことを嫌うもう一人のリーダー的人物がいた。
それが葵だった―……。
梓はいくら葵にイジメられてもずっと笑顔を絶やさなかった。

