乙女ときどき予知者




正直に言うべきなのかな?


でもこれを言ってダメって言われるのもの嫌だよ……。



えーい!!


言っちゃえ!!


『……3点』


小さく呟いた。


―……ガタッ。



今井会長があたしに近寄ってくる。


なになに!?


呆れて追い出されるパターンですかー!?


会長はあたしの前で立ち止まった。


あたしは怖くなりギュッと目を瞑った。



「……麻理菜チャン」



『……はい?』



あたしは目を瞑ったまま返事した。


すると頭に暖かいものが乗った。



ゆっくり目を開けると、


「合格……」


と言われて頭を撫でられた。



『……へっ?』


合格……?


何が??