乙女ときどき予知者




そんな宙先輩に麻理菜が近づく。



元気づけるために。



「宙……大丈夫ですか?」



「ん……」



先輩は顔をあげ、麻理菜を小さく招いた。



「……?」



麻理菜は首を傾げ、先輩の手に従った。



宙先輩が何考えてるかなんとなく分かってしまった。



てゆーか、みんな二人がキスしてるとき見てないとか言ってたけど、普通に見てたし。



しらけるのがうまいなって思ってたよ。



まったく。