乙女ときどき予知者




「……はい、おしまい!」



はやっ!?



真士があたしたちの間に入ってきた。



「そんな〜麻理菜」



『えっ、なに!?』



「いかにも、もっとイチャイチャしてたいのにって顔をしないでよ♪」



見られた!?



『……しし、してないよ!!』



「「またまた〜♪」」



……うっ!



『ハモんなぁ!!』



そんでみんな顔緩みすぎ!!



「うおっ!」



真琴が宙先輩に抱きついた。



「真琴のこと振ったんだからその分幸せになってね♪」



『真琴……』



「麻理菜チャンも別れたら許さないんだからね!」



ニコッと真琴は微笑んだ。



その顔つきはどこか宙先輩に似ていた。



『うん!』



「柴咲、実口のことどーすんの?」



「「「あー!!」」」



佐藤クンが言うまでみんな忘れてたらしい……。