乙女ときどき予知者




でももう前の真琴じゃないんだ―……!



逃げずに戦うんだ―……。




―……放課後。



「真琴行こっか♪」



あたしは有無言わず紗知の言葉に従った。



今日はなにする気なんだろう……。



そんな気持ちで歩いてた。



―……バタンッ。



「やっぱ外は寒いね」



うっわ……。



さむっ……。



冬の風がビュービュー体に当たる。



「ねぇ、噂で聞いたんだけどさ。モデルの"SENA"って真琴のお母さんなんだってね♪」



なんで知ってるの―……!



マスコミにも公表されてないはず……。



『……それがなんだって言うの?なに考えてるか知らないけどいい加減やめてよ!!』



あたしがそう言うと彼女はニンマリと口角を上げた。