「でも本当に一人で大丈夫か?」
心配そうに見つめるひーくん。
『まずは挑戦してみるよ。ありがと、ひーくん』
でも本当の怖さはここからだった。
―……一週間後。
「無理しないでね。ちゃんと宙たちに頼るんだよ?」
「気を付けてな」
『うん!いってきます』
―……バタンッ。
よしっ!
自分に気合いを入れ、学校に向かった。
本当は目が覚めて笑えなくなってたらどうしようって思ってた。
でもパパとママの愛情に包まれてそんな心配はしなくてもいいんだって気づいた。
本当に信じていなかったのはあたしの方だった。
パパ、ママもう少し待っててね。
もっと強くなってみせるから―……。

