乙女ときどき予知者




「そうだ真琴。聞きたいことがあるんだけど、姉さんたちがいても平気か?」



真剣な表情で話すひーくん。



きっとイジメのことだ。



『うん。大丈夫』



パパとママに席をはずしてもらうこともできる。


でもそれじゃ自分に逃げたことになる。



あたしはもう逃げない―……!



―――……。



あたしはすべてを話した。



「……気づいあげられなくてごめんね。辛かったよね?もう一人で戦わないでいいから……」