乙女ときどき予知者




『チッ……』



「うっわーここまで似てると思わなかった」



星那姉さんは驚いた表情で俺を見た。



『は?』



桜木先生も確かにって言いたそうに頷いた。



「えっ、どこが?」



首を傾げる親父。



「嘘!?気づいてないの?てか、無意識なの?」



さらに驚く姉さん。



「いや、だから……なんのことだ?」



「キレて納得いかない終わり方をすると毎回、舌打ちするんだぞ。央人は」



「あー宙もそうだよ?ねっ」



「うん」



『俺舌打ちした?』



「うん」