宙side★
12月の冷える教室。
俺の席はストーブから一番遠い場所。
隣を見るとコクコク頭を揺らすやつがいる。
まぁ言わなくても分かるだろう……。
「今日は7日だから名簿でいくか。7番は……」
数学の先生が出席簿を開き、7番の生徒を探す。
7番か……。
って誰だっけ……?
……コイツじゃね?
隣で居眠りしてるやつ。
もう一人隣のやつを起こそうとしている。
俺の前の席で。
「おい、梓。起きろ。ここで寝たら死ぬぞ」
『……ここは雪山か』
多分真士なりにボケたつもり。
まぁ確かにいろんな意味で死ぬな。
それでも起きないバカ。
「おっ、涼宮か。じゃあ……『おい、梓。授業終わったぞ』
パチッと目を覚ますバカ梓。
―……ガタッ。
「……先生!!」