この一言があの計画の始まりの合図。 「真琴は何したい?」 そうとは気づかず、『う〜ん』と言いながら考える。 『ボール使いたいな。バスケとバレーとか!』 体を動かすことは嫌いじゃない。 「じゃあボール取りに行こっか♪」 あたしたちはあの場所に向かった。 もし記憶があれば絶対行かないと言うだろう。 絶対に―……。 『あっ、どっちにする?』 2つのボールを手にし、紗知チャンの方に目を向ける。 「んー両方?」 ―……ガチャン。 えっ? ガチャン……?