乙女ときどき予知者




これ以上話さないわけにはいかない。



そう確信がついた。



あたしは雪から紗知チャンへ視線を移した。



『3ヶ月前……』



「そっか……」



紗知チャンの表情はいつもの彼女に戻っていた。



あたしの緊張感もほぐれた。



『なんで知ってるの?』


宙クンが教えたの?



それとも先生が?



「昨日職員室に行ったらたまたま先生が話してるの聞いちゃって……」



紗知チャンは窓に背を向け寄りかかり、俯いた。