乙女ときどき予知者




この痛みはなに……?



『おやすみ、お母さん……』



ボソッと呟き、そっとその場を離れた。




―……翌日。



学校に来ると下駄箱にも机や椅子にも何も仕掛けてはいなかった。



肩を下ろし席についた。


すると紗知チャンがあたしに気づき、まっすぐこちらにやってくる。



その姿を見て視線を机に下げた。



今日は何されるんだろう……。



恐怖と不安が頭によぎる。



足音があたしの机の前で止まる。



恐い……。



ギュッと目を瞑った。