乙女ときどき予知者




お母さんはこーやって毎晩泣きながら自分を責めてたんだ。



あたしが心配しないように……。



あたしにはない記憶がお母さんたちにはある。



正直なことを言えば、お母さんって言われても実感がわかない。



だからどう甘えたら良いのか分からない。



さっきまではそう思ってた―……。



自分のことばっかり考えてることに気づいた。


―……ズキッ。



また頭がズキズキする。