宙side★
俺は真琴の話を聞くために保健室に来ていた。
梓が言っていたように先生はイジメのことを知っていた。
『どうして真琴のこと教えてくれなかったんですか?』
「今井チャンから話さなきゃ意味ないじゃない?」
先生は頬に手を添え、困ったと言いたげな顔をした。
まぁ、先生言うことは間違いではない。
『それでも俺や星那姉さんに相談しろっと言ってくれたら真琴は……』
「先生も相談してみたら?って言ったわ。それでも今井クンや親御さんに話さなかったのは今井チャンの意志の強さそのものよ」
『真琴の強い意志の……?』

