乙女ときどき予知者




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「それから記憶を探すのはやめたの」



『どうして?記憶がないのは寂しいじゃん』



それがどんなに苦しい記憶であっても……。



自分の記憶は誰のものでもない……。



自分自身のものだから―……。



「確かに……」



空を見上げる真琴。



「麻理菜チャンの言うことも一理あるけど……記憶がない方が楽だったから。生きてくのに……」




でもそれじゃ―……。