乙女ときどき予知者




麻理菜side★



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『……あの星那サン』



「宙から聞いてるでしょ?お母さんって呼んで。それにあたしたちは家族なんだから敬語なんて使わなくていいよ。自然体でいて」



お母さんは少し悲しそうに微笑んだ。



……お母さん。



大事な人ってことは頭では分かっているのに……分からない……。



でも……。



『お母さんがそんな顔するとあたしも悲しいよ……?』



お母さんの目からは涙がこぼれた。