学校の近くに病院ある。
だいたいの生徒の検診はその病院に任されてる。
俺の親父も働いている。
だから春によく学校で出くわすことが多かった。
『真士はおじさんたちに電話するように担任に言え、梓は保健室に言ってくれ!』
「わかった」
「りょーかい!」
俺は病院へ急いだ。
「……消えたい」
真琴はボソッと呟いた。
相当追いつめられていたんだ。
なんで気づいてやれなかったんだ……。
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―……2限目。
「それは宙先輩のせいじゃないですよ!」
俺たちは屋上の階段に座り真琴の過去の話をしていた。
麻理菜が戻ってこないところを見ると多分真琴も過去の話をしているんだと思った。
実口は保健室に寝かしている。
逃げたって証拠なんていくらでも揃っているからいつでも校長に突き出せる。