次々飛んでくるボール。
頭から流れる血。
『なんで……ハァハァ……こんな……ハァ……こと……ハァハァ……するの……?』
無理やり立たされたやっとの状態で声を絞り出した。
「まだ話せる力残ってんだ?いいよ、答えてあげる♪」
振りかざしたボールをおろした。
彼女が何を言うのか心臓が速まった。
そして彼女の目は憎しみの塊へと変わっていった―……。
「だってムカつくんだもん。男は皆アンタばっか!!アンタなんて顔が可愛いだけのただのお人形サンのくせに調子乗りすぎなんだよ!!お前の存在自体がムカつくんだよ!!」
―……ドンッ!
再び振りかざされたボールは頭に当たった―……。
そこで真琴の意識が途絶えた。
これまでの記憶と共に―……。

