指した方向を見ると帝雅がのびていた。 『先輩って強いんですね』 「……ははっ。昔ボクシングやってたからな」 『もしかして梓と真士先輩も?』 「んー梓は柔道、真士は陸上だな」 『みんなバラバラなんですね。てっきりみんな一緒かと思いました!』 「得意分野それぞれだからな。もう3人とも辞めちまったけど」 ―……バタバタバタ! 「麻理菜!!」