乙女ときどき予知者




「ねぇ、麻理菜チャンほっといていいの?」



『は?』



慌てたかと思えば真琴はまたニヤリと笑った。



「もしかして写真はこれだけだと思ってる?ざ〜ねん♪きっと麻理菜チャンが逃げ込む場所にもあるよ」



―……まさか!



『アンタ……「行かなくていいの?早く行かないと手遅れになっちゃうよ?」


勝ち誇った笑みは悪魔そのものだった。



『……チッ。』



急いであの場所へ向かった。



間に合え―……!