乙女ときどき予知者




玄関を後にし、あたしたちは教室に向かう。



「面白い必要ないじゃん!!」



プーと頬を膨らます麻理菜。



さっさと教えろとでも言いたげ。



でも教えません。



『面白くなかったから人生つまらないよー?』



「そーだけど違う!」



『どっちよ?』



隣でブツブツ何か言ってる麻理菜。



その光景は何度見ても面白い。



なんだろう……。



教室に近づくにつれて周りの視線を感じる気がするのは気のせい?